動く刑務所!? インド地獄の列車旅2日目

現在、Kolkata, Indiaにいます!!

世界一周7カ国目!!

旅のルート:Philippines→Thailand→Laos→Vietnam→Cambodia→Thailand

→India→Sri Lanka→India

***********************************

 

朝6時。

寒さで目が覚める。

 

どこを走っているのか全くわからない。昨日豆をくれたインド人はチェンナイへ行くと言っていた。彼の姿が見当たらない事を考えると、寝ている間にチェンナイを通り過ぎた事になる。

という事は、東ガート山脈を走っているところだろうか。

 

あまりの寒さに、愛用しているストールを取り出す。

フィリピン留学時に家族の様に仲の良かった先生から貰った物だ。

 

ストールに包まり、気温が上がるのをひたすら待つ。

 

8時。

ほとんど寝ていた2区が終了し、3区が始まった。

停車した駅で朝食を買う。マサラ・ドーサという食べ物らしい。

IMG_3601

パンケーキの様な生地に、ココナッツソースが付いている。

はっきり言って、美味しくない。

 

デザートにアイスを食べ、ヌテる。

IMG_3604

最終的にはヌテラだけ舐める。

甘いものばかり一度に食べたせいか、胃が気持ち悪い。

 

腹は満たされたが、相変わらず何もする気が起きない。

今度は人間観察をした。

 

床を這いつくばり、通路を移動している青年がいる。

だんだんと近づいてくる。

よく見ると、ボロ切れで掃除をしながら物乞いをしている。

 

綺麗なサリーを身に纏った女性が手を叩きながら席を回っている。

僕達の席にも来た。

IMG_3572

立ち止まると手を一度パンと叩き、右手を出して何事か話している。

すると何人かの男が苦笑いしながらお金を差し出す。

 

僕は最上段の席だった為、寝たふりをして難を逃れたが、この類いの女性が何度か来た。

お世辞にもキレイとは言えない女性達だ。

皆一様に丸々と太っており、物乞いでは無い事は想像出来るが、一体あれは何なのだろうか。

 

 

駅に止まると俄に車内が活気づく。

飲み物・食べ物はもちろんの事、玩具や枕、怪しげな薬を売る者もいる。

IMG_3627

 

IMG_3632

僕と目が合うと、商品を勧めてくる。その度に断る。

この繰り返しだ。

 

トイレに行ったときの事。

ドアの目の前で何かにぶつかった。

暗くて良く見えず、ドアを開けトイレの明かりで確認すると、

なんと1人の老婆が寝ていた。

 

いや、老婆ではない。

薄汚れた顔の為か実年齢より老けて見えるが、40手前といった所だろうか。

インドの電車のトイレ前が綺麗な筈がない。

 

しかしその身なりからして寝台のチケットを買う余裕は無く、

一番安いチケットだけ買ってここに潜り込んでいるのか、あるいは無賃乗車か。

 

この1ヶ月インドを旅してきていろんな物事を見てきた。

もはやこのくらいの事では驚かないが、しかし良い気分ではない。

 

 

人間観察にも飽き、目を閉じた。

もう何時間この狭い空間にいるだろうか。

トイレに行くか停車駅で食料を買いに行く以外ここから下に降りていない。

昨日から合計で10分も歩いていないのだ。

 

一人旅のため、荷物も自分で管理しなければならない。

移動の都度、貴重品を持って下に降りるのが面倒で、結果ここから動かなくなる。

寝台席に横になっているか腰を屈めて座っているか。

 

この寝台列車が、まるで動く刑務所の様に思えてきた。

 

それにしても3区は想像以上に辛い。

昨日からの疲労も溜まっている。

 

寝台と言ってもシートは硬く、背中や腰への負担が大きい。

暫くして急に気分が悪くなった。

何かおかしいと思い急いで下に降りる。

 

立って、少し体を動かした途端、強い吐き気に襲われた。

急いでトイレに駆け込み、便器を見た瞬間吐いた。

間一髪。

 

出てきた物は水だけだった。

おそらくはストレスから来るものだろう。

 

旅は3ヶ月を超え、フィリピンを入れれば7ヶ月を超える。

旅慣れたと思ってはいたが、こんな1日2日の電車移動で吐くとは。

自分の精神力なんてまだまだそんな程度だと思い知らされる。

 

一通り吐き終わると少し楽になった。

しかしかといって、何かをする元気が得られた訳ではない。

席に戻り、横になる。

 

文字を読む程の元気は無く、天井を眺めるしか無い。

今度はこれが日本列島に見えてきた。

IMG_3616

そしてこの形は「Japan」の「J」に思えてきた。

IMG_3620

弱った時に思い出すのはやはり故郷なのだ。

 

結局この日は夕飯を食べず、ひたすら横になって時が過ぎるのを待った。

 

夜20時。

やっと3区が終了。

残るは4区。到着予定時刻は翌朝3時20分。

 

インドの電車だ、2時間は遅れると見て、まぁ5時頃には着くだろう。

あと9時間程の辛抱だ、と気持ちを奮い立たせる。

 

少し元気になってきた所で、本を読み、PCをいじり、音楽を聴いて時間を過ごした。

 

翌朝3時20分。

なんと時間通りにコルカタ・ハウラー駅に到着。

IMG_3639

予想外の展開ではあったが、やっとこの刑務所から出れる。

そとに出て、思いっきり空気を吸った。

別に美味しくはないが、気分は爽快だ。

 

さてこれからどうしようか。

こんな早朝にサダルストリートに行っても宿は全部閉まっている。

野犬も多いし外を出歩きたくはない。

 

駅で朝の5時まで待つ事にしたが、体を動かしたかったので、値段を聞くだけのつもりでタクシー乗り場に向かった。

するとあっさり予定の150ルピーで交渉成立。

もういいか、と思いタクシーに乗ってサダルストリートへ行く事にした。

 

 

4時前。

サダルストリート到着。

誰もいない。

IMG_3651

IMG_3649

IMG_3650

犬すらも寝ている。

IMG_3654

知っている宿をいくつか訪ねてみるが、全てシャッターが閉まっており空いていない。

どこかで時間を潰そうかと思っていると、2人のタクシー運転手が談笑していた。

IMG_3653

1人でいるよりは安全だろうと思い、彼らと話しながら時間を潰した。

 

初めてインドに来たのは1ヶ月以上前になる。

コルカタが旅の出発地であった。

この間に、インド人への見方は大きく変わった。もちろん良い方へ。

 

この時、彼らといれば大丈夫だろうという安心感があった。

初めて来た時には無かったものだ。

 

彼らはここにいれば安全だと言って僕を安心させてくれる。

早朝に店を開いたチャイ屋で一緒にチャイを飲もうと誘ってくれる。

IMG_3656

今回の移動はかなり辛かったが、こういうご褒美があると

やっぱり旅は楽しい。

IMG_3658

Ryosuke Oka

広告

2件のコメント

  1. 山本 千草(ベトナム・ホーチミン) · · 返信する

    岡さん、大変な電車の旅でしたねー。
    ブログを読んでいるだけで、映画を1本見た気分になりました!
    最後におじさん達とチャイ、ほんといい感じですね~

    1. 山本さん、ホントこれはキツかったです。。
      でもこれのお陰でまた少し強くなりました(笑)
      チャイを飲んでる時間はほんとに幸せです♩

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。