神々の座 雪の住処 ヒマラヤ山脈を望む

現在、Pokhara, Nepalにいます!!

世界一周9カ国目!!

旅のルート:Philippines→Thailand→Laos→Vietnam→Cambodia→Thailand

→India→Sri Lanka→India→Bhutan→India→Nepal (New!!)

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朝7時過ぎに目覚めた。

この日は天気が良ければトレッキングに行こうと決めていた。

確認のため直ぐに外に出る。

 

僕の滞在しているポカラからヒマラヤ山脈が見えれば、トレッキングをしても大丈夫だと聞いていた。

今は雨期に入っている。連日天気が悪く山を拝めるのは天気の良い日でも午前中のほんの一瞬だけだ。

 

ポカラには前日の朝に到着したが、天気が悪く、まだヒマラヤ山脈を見れていない。

本当にこの街から山が見えるのだろうか。

僕は半信半疑で外へ出た。

 

よし、天気は良い。

問題は山が見えるかどうかだ。

 

少し開けた通りまで出る。

すると、昨日まで厚い雲に覆われていた山の向こうにくっきりとその山頂を覗かせていた。

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この瞬間トレッキングに行く事を決め、直ぐに朝食のパンと水を買い、宿に戻って準備をした。

 

ポカラからはタクシーで40分。

ヒマラヤへのトレッキングの拠点となるフェディには8時30分に到着した。

目標はここから約2時間程登ったダンプスという村である。

 

早速登り始めたが、5分と経たぬ内に息が上がってしまった。

富士山には3度登った。

その経験があるので大丈夫だろうと思っていたが、どうやらデリーで体調を崩した事が響いているようだった。

気力は回復していたが、体力は思ったよりも回復していなかった。

 

30分程すると、少し開けた場所に出た。小さな集落になっている。

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ここからさらに1時間程登り、午前10時ダンプスに到着。

到着するや否や近くにいた村人に、山が見えるからこっちに来い!と呼ばれた。

言われるまま近くに行くと、魚の尻尾が雲の隙間から見えていた。

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マチャプチャレ。ネパール語で「魚の尻尾」という意味だ。

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僕は久しぶりにゾクゾクした。この冬は雪を見ていない。

那須の雪山に抱かれて育った僕にとって雪はやはり特別な物だと改めて感じた。

 

しかしそう思ったのも束の間、マチャプチャレは厚い雲に覆われてしまった。

あまりに一瞬の出来事で、俄には信じ難い。本当にこの雲の中にヒマラヤ山脈はあるのか。

あの部分だけまるで別の空間に存在する物の様な錯覚に捕われる。

僕は本当にヒマラヤをみたのだろうか。

 

当初は日帰りの予定であったが、急遽ダンプスに1泊する事にした。

明日の朝、早朝のヒマラヤ山脈を狙うつもりでいた。

 

宿を決め、昼前だったが既にやる事も無くなってしまったのでダンプスを散策する事にした。

すると、賑やかな声の聞こえる一軒家を見つけた。

覗いてみると、庭先でご飯を作っている。

 

僕に気付くと、「ライスとダールは好きか?」と聞いてきた。

「好きだよ」と答えると、こっちにおいでと誘われた。

 

お言葉に甘えると、この日は84歳になるおじいさんのお祝いをしていたそうで、僕にもご馳走を振舞ってくれた。

ライス・ベジカレー・ダールの組み合わせ。

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スプーンはいるか?と聞かれたが、皆が手で食べているので僕も手で食べる事にした。

家庭の味はやはり何処に行っても美味しい。

 

食後は皆と雑談を交わした。

16歳の高校生から「人生の目的は何?」と質問された。

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最近、やりたい事と現実のギャップに多少悩んでいる時期だったので、ビックリした。

答えに窮してしまった事は言うまでもない。

 

大人達からは結婚しているのか?とも聞かれた。

まだだと答えると、それなら結婚する時はまたお前の為にライスとダールを作ってやるから連絡しな。と言ってくれた。

僕の結婚式はダンプスでヒマラヤ山脈を拝みながら、という事になりそうだ。

 

暫くして礼を言ってこの場を後にする。

相変わらず山は雲で覆われ、一向に姿を見せる気配がない。

 

一度宿に帰り昼寝をした。

夕方、目が覚め再度外を見るが状況は変わらず。仕方なく、再び村の散策に出かけた。

 

すると今度は日本語を流暢に話す青年に出会った。

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彼の名はスジャン。22歳で今は地元の銀行で働いている。

とても勉強熱心な青年で、漢字を教えて欲しいと言われ、教えた漢字を早速地面に書いている。

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彼はこのようにして旅行者から言語を学び、今では英語はもちろん日本語・フランス語・スペイン語・イタリア語を話せると言う。

話せると言っても、旅行者と交わす簡単な会話レベルだが、彼の学ぶ意欲には驚かされる。

 

また、銀行で働いている為、彼は会計と保険の勉強をしている。

これが教材だが、中身は全て英語であった。

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ネパールの山奥の小さな村で英語の教材を使って会計を勉強している青年がいる。

先ほどの食事を振舞ってくれた家族の青年達も、16歳ながら、外国人である僕と堂々と英語で会話をしていた。

更に言うならば、今回泊まったダンプスの宿の幼稚園程の歳の女の子が英語で僕に話しかけてくるのだ。

何を言いたいのかは察して欲しい。

 

彼はさらに趣味で機織りもしている。

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作品は日本人に対しては一律千円で販売しているそうだ。

これは単なる趣味だから、利益を上げるつもりは無いと言う。

おそらく最初に買った日本人が「千円」にしたのだろう。

沢山の日本人からもらった千円札を見せてくれた。

 

僕はここで1つ気に入ったストールを見つけた。

もともと何処かで買おうと考えていたのだが、いまいち決め手に欠けていた。

が、彼の事をとても気に入ったので、彼の作った織物を買う事にした。

 

他にはサッカーの話もした。

どうやらネパールでもマンチェスターの香川はスーパースターらしい。

彼はいつも友達と一緒に試合を観て興奮しているのだそうだ。

 

香川の事を「アジアの香川選手」と表現していた。

日本だけでなく、アジアのサッカー少年達の憧れの的の様だ。

「香川選手の育った日本に行ってみたい」とも言っていた。

 

日が暮れ始め、小雨がぱらついてきたので彼に礼を言い、宿に帰る事にした。

道中、ふと山を見ると、僅かだがヒマラヤ山脈が姿を見せていた。

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夜10時。

昼寝をした為になかなか寝付けず、外に出て宿の屋上に上がった。

 

空を見上げると、日中あんなにあった雲がすっかり何処かへ消えていた。

月の明かりに照らされ、遠くの暗闇の中にぼんやりとだがヒマラヤ山脈を見る事が出来た。

 

物思いに耽りながら暫く眺めていると突然、上空にパッと一筋の光が流れ、ヒマラヤの奥へと落ちていった。

流星だ。

あまりに突然の出来事に、願い事を唱える余裕など無かったが、僕は満足して部屋に戻った。

 

翌朝、5時半。

目が覚めると外は既にうっすらと明るくなり始めていた。

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急いで外に出てヒマラヤを見る。

アンナプルナの山頂に太陽の光が射し込んでいた。

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しかし同時に周囲には厚い雲が迫っている。

日が登り、ヒマラヤが姿を見せるのが先か、厚い衣を纏うのが先か。

 

状況は僕の劣勢であった。

雲の勢いは早く、先にマチャプチャレが姿を消してしまった。

 

ついに僕は、天高くそびえる神々の座を拝む事は叶わなかった。

 

あと数時間待ってみようかとも思ったが、今回は直ぐに下山する事にした。

ヒマラヤの勇姿は拝めずとも、素敵な出会いがあり、夜にはヒマラヤに落ちる流星を見た。

それだけでも十分に来た甲斐があった。

 

次に来た時はさらに奥深くまで入り、間近で見てみたい。

またいつか、ここに戻って来よう。

Ryosuke Oka

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4件のコメント

  1. 岡さん、とうとうヒマラヤなんですね。
    写真で見ただけでもハッとするような美しさ、実際に見たら…。
    世界観も変わりそうですね。

    1. 山本さん、雲の隙間から見えるヒマラヤの山々はなんか本当に別次元のものでした。
      できれば雲一つ無い状態で見たかったんですが、それは叶いませんでした。。
      次回ですね!!

  2. Beautiful !
    またまた良い出会いありましたね~景色も人々も。
    こんな場所で流星見たとは素敵だなー
    前から思ってたけどryosukeくん写真撮るの上手いですね。

    1. そうなんですよ〜!!人も景色も流星も!!
      (景色は本当は雲一つ無いヒマラヤが見たかったんですが・・・)
      写真は旅を始めてから本格的に始めました!今はとにかく撮りまくってます(笑)
      気に入った写真を撮るのは凄く難しいんですが、褒めて頂けて嬉しいです♩

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